はじめに

老後資金の必要額とは

老後資金がどのくらい必要なのかという計算は、次のようになります。

毎月赤字額×12ヵ月×寿命

この場合の寿命とは、途中で資金がなくなっては困るので、95歳までを考えた方がいいでしょう。

65歳まで働いたとすると、老後資金が必要なのは95歳までの30年間になります。たとえば、毎月5万円の赤字だった場合は、5万円×12ヵ月×30年=1,800万円です。65歳までに1,800万円準備する必要があります。これが、ムリだとしたら、毎月の支出を見直して節約をする必要があります。

たとえば、節約に成功して毎月3万円の赤字になったとしましょう。すると下記のような計算に変わります。

3万円×12ヵ月×30年=1,080万円です。

65歳までにほぼ1,000万円の準備でOKということになります。これもムリという場合には、もう少し長く働く必要があります。もし70歳まで働くとします。もちろん節約で月3万円の赤字とします。3万円×12ヵ月×25年=900万円です。

すると準備期間が伸びて70歳までに900万円です。さらに厚生年金に加入して働くと年金額もアップしているはずですし、繰下げ受給をするとさらに年金額もアップするので収支のバランスが取れるようになります。これで、やっと老後の目途が立ってくるという感じです。

ただし、これ意外にも余裕資金は必要なので、800万円ぐらいは用意しておきましょう。

やっぱり老後資金は避けて通れない問題ですね。70歳までは働きたくない人は、早めに向き合ってiDeCo、NISAを使って賢く貯めるようにしましょう。

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