はじめに

病院は「キャットフレンドリークリニック」を選ぼう

――外出が猫のストレスになるために、体調の変化があっても動物病院に連れて行くことに躊躇してしまう人もいるかと思います。病院選びのアドバイスはありますか?

堀:現状の動物病院は情報公開がなされていなかったり動物別に対応が分かれていなかったりと、個人的には課題があると思っています。「どの病院を選んだらいいのかわからない」という不安を抱えている猫の飼い主も少なくないでしょう。

そんな方は「キャットフレンドリークリニック」という国際的な認定制度があることを知ってほしいです。これは世界中で運用されている制度で、猫にストレスをかけない対応をしてくれている病院だけが認定されています。

たとえば待合室も診察室も犬と猫が別々になっていたり、その場の環境に慣れさせるために診察時間を長めに取ってくれていたり。国内でも100以上の病院が認定されているので、調べてみることをおすすめします。

――ペットブームの中で気軽にペットを飼う人が増えた分、正しい知識やずっと飼う覚悟を持つ人がさらに増えるといいですね。

堀: 2019年には動物愛護管理法が改正され、「終生飼育」という文言が初めて書かれました。一度飼ったら一生飼うことが飼い主の義務になり、動物愛護センターも引き取りを拒否できるようになりました。飼い主は覚悟を持って飼わなくてはいけません。

家庭内で猫の病気について知り、健康を見守る仕組みをつくり、日々できるケアをすることで安心して猫と幸せな暮らしをしてもらえたらと思います。

この記事の感想を教えてください。