はじめに
相続税節税のポイントは金融資産と不動産の評価の違いを知ること
相続において気になるのはトラブルだけではありません、相続税です。曽根さんは「親が元気なうちに、親の資産をどう処理しておくかで自身が払わなければいけない相続税も大きく変わってくる」と話します。
具体的には、金融資産と不動産では評価のしかたが違うことを理解すること。節税と収益のためにも金融資産ではなく不動産で持つほうがメリットは大きくなるそうです。
たとえば不動産に関しては、子どもの誰かが同居をしていれば土地の評価が2割で済むという特例が使えます。また現金の預金があるなら非課税枠がある生命保険に加入しておいたり区分マンションを購入して貸したりすることで、大きな節税効果を生むそうです。
また、駐車場も更地だと評価が下がらないのでマンションを建築したり空き地は売却して区分マンションを購入したりすることがおすすめだとか。こうした生前対策をしておけば相続税をゼロにすることは不可能ではないのだそうです。
「まだまだ親は元気だから……」と思っている今だからこそできる相続の生前対策。親の死後に大変な思いをしたり親族間でトラブルに遭ったりしないように、皆さんも早め早めに対策していきたいですね。