はじめに

収入がある期間で投資を

現在夫は50歳。定年は何歳でしょうか。今はまだ定年は60歳という会社が多く、その後は65歳、70歳まで再雇用で働くというケースが多いと思います。しかも、再雇用時の給料はそれまでより大きく下がることも多く、その間しっかりと投資していけるとも限りません。ですから、まず今のところ、黒字家計を維持できるであろう、夫が60歳までの10年間を生かして投資をしていくことを考えましょう。

投資でどれだけ資産が増えるかシミュレーションをしたことはあるでしょうか。経済情勢や成長などは正確に予測することはできないので、必ずそのとおりになるとはかぎりませんが、ひとつの目安として利用してみるとよいと思います。

現在の毎月の余剰金4万円を10年間投資すると、積み立てた金額(元本)は480万円になります。そして、3%の運用益が出ると仮定してシミュレーションすると、利益は約79万円になります。貯金であれば480万円だけのところが、投資をすれば約559万円のお金ができる可能性があるのです。

もし15年継続できれば、720万円の投資原資が908万円ほどになるイメージです。これは投資商品の値動きの影響もありますが、それよりも、利息にも利息がつく「複利」の恩恵です。時が経てば経つほど、利益が膨らみやすいのです。

目標額に届かないなら、投資額を増やすことも

ところで、将来の資産とはいくら程度を目標にしているのでしょうか。シミュレーションした金額で不足するというのなら、家計を積極的に見直し、投資可能額を増やしても良いでしょう。

今の家計を見ると、水道光熱費、通信費、被服費など、見直し可能だと思える費目があります。家庭ごとに支出の適正額は変わるので、単に金額だけを見て減らせる・減らせないというべきではないのですが、一般的な支出額から見ると、やや高額かなと感じます。もし、ご相談者のご家庭で特別理由がなく、ただ単に高くなっているだけであれば、見直しをしてみましょう。契約内容を見直したり、使い方、購入の仕方を、振り返ってみるのです。

もし、支出を減らすことができ、先と同様の条件で毎月6万円の投資ができたとすると、10年で約838万円、15年で約1,362万円を貯めることも現実的です。

また、教育費等で今の貯金は減るので、今後はボーナスを貯金に回し、「生活防衛資金」(生活費の6~12カ月分)を確保しておく必要があると思います。生活防衛資金について、ボーナスでカバーするだけでは不安なら、毎月の余剰金の一部を貯金していっても良いでしょう。

要は、資産の組み合わせて目標額を作っていくことが重要で、投資だけにこだわる必要はないのです。柔軟に行きましょう。

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