はじめに

住宅補助がなくなると将来の年金額も減ってしまう

さらに、勤務先からの住宅補助がもらえなくなる影響についてもお伝えしました。Aさんが賃貸住まいでなくなると住宅補助がなくなります。その分給与が減り、年換算では34万円程です。

ここからが重要なポイントになるのですが、住宅補助は社会保険料を算出する月給に含まれるのです。つまり、将来の年金額や介護休業給付金の支給額が減ってしまうという負の影響もあるのです。あくまでも現状の年収が定年退職まで続くと仮定での試算ではありますが、Aさんの老齢厚生年金は年間約3万円少なくなってしまいます。

勤務先からの住宅補助がなくなると、結果的に住居費負担は毎月6万円弱増えることが判明しました。Aさんの出した結論は、今回の物件については見送ることでした。また、マイホーム購入については、定年後は通勤もなくなり、住む地域に縛られることはありませんから、ローンを利用しないで現金で購入できる選択肢も含めて終の住まいを考えたいそうです。

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