はじめに
年利6%を目指すのは長期的には厳しい⁉️
単純計算で年間120万円+年間手取りボーナス60万円(保守的に見積もります)=180万円が今後運用していくor貯蓄していく金額の最低限となります。仮に何も運用しなかったとしても、180万円×20年=3,600万円は60歳までに貯めることができるといえます。あとはどう運用し、どう資産形成していくかにかかっています。
ご相談者の場合、月利0.5%(年利6%)目標となっていますが、これは長期的に見るとなかなかハードルの高い目標です。昨今の株価上昇の恩恵を受けていれば、目標を到達している可能性は十分ありますが、今後はそうそう簡単にはいかないと思います。そのため、ここでは年3%程度で運用できたとして見積もりたいと思います。スイッチング(投資信託の買い替え)もうまく利用してください。
貯蓄の残りとボーナスを年利3%で運用できたら?
仮に月3万5,000円→年42万円は貯蓄とし運用率は年0%と保守的に見積もります。残り部分とボーナスの合計年138万円を年3%程度で継続して20年間運用を行っていった場合どうなるでしょうか。ここでは簡単化のために、もともと運用している70万円は年3%で20年間運用していると仮定します。
結果、貯蓄は42万円の20年間で840万円、投資部分は3,834万円、合計で4,674万円となります。厚生年金も受け取れるでしょうから、老後資金としては問題ない金額と捉えます。ちなみに、25年間運用した場合には、貯蓄は1,050万円、投資部分は5,177万円となり、合計で6,277万円となります。
これらの金額には、住宅購入費用などは考慮していません。また、相談者は生活防衛資金として500万円貯めたら後は投資に回すというお考えですが、それも考慮に入れていません。堅実に今のスタイルでいくなら、というケースで想定しています。
もちろん、500万円を超えた部分も投資にまわしても構いません。その場合には、仮に年3%で増やせるならさらに資産を増やすことができることになります。