はじめに

計算力よりも大切な「論理力」

K:たしかに「考えるのが面白い」と思えるようになれば、苦手でも数学が楽しく思えそうです。そう考えると、高校数学に求められるのは、計算力よりも「推理する力」や「論理力」な気がします。

石原:そうともいえるかもしれないですね。Z会の添削基準は、矛盾がなければ〇です。添削者には何種類か解答例が提示されますが、そのどれでもない解答を作成してくる生徒もいます。そのときの判断基準は、記されていることに矛盾がなく解答まで到達できていたらどんな方法でもいい、というものです。

K:それって、「論理力」かもしれないですね。高校数学というのは、計算だけの世界とはまたちがう論理的な世界ですね。これって物事を説明するときにも、使いますよね。「計算力」だけでなく「論理力」も必要になるということでしょうか?

石原:「計算力」と「論理力」は両輪ですね。

K:数学を通して学ぶ「論理力」もじっくりやれば、どんどん楽しくなりそうな気はしてきました。たとえば、数学であった「必要条件」や「十分条件」というのも、仕事で、たとえばコンサルティングとかでも使うと思います。数学的な頭の使い方ができれば、筋道を立ててものごとを考えることができそうです。

石原:自分の考えていることを人に説明するときに、情熱だけで話しても伝わりません。論理的というのは、コミュニケーションをするうえでも必要だと思います。

K:感情も大事ですけど、論理的に矛盾がないというところもそうですね。「証明」の問題でも「こうして、こうなって」と考えるのは、推理と思えばちょっと楽しいかもしれないです。

石原:推理しながら、楽しむという視点は、学ぶうえでも大事です。ストレートにわからないところを、Aを聞かれているということはBを考えればよく、Bを考えるにはCを考えればいけるのではないかというように論理的に考える。そうすると、高校でも落ちこぼれずいけると思います。

K:中学数学と高校数学をつなぐ道をつくるという感じですか?

石原:そうともいえるかもしれないですね。

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