はじめに
子どもの教育資金として1,000万円がよく目安とされます。マイホームの購入資金も、頭金の目安は物件価格の2割と言われます。3,500万円の物件なら頭金として700万円。それ以外に諸費用が200万円程度必要なので、貯蓄が1000万円あれば心強いと感じる人も多いでしょう。
もちろんお金を貯める目的は人それぞれですが、1,000万円あれば車の購入、留学、海外旅行等々、まとまったお金が必要になったときでも幅広く対応できそうです。
これから貯蓄をスタートする人、これまでなかなか貯められなかった人には果てしない金額に思えるかもしれませんが、決して無理な金額ではありません。そのためにやるべきことをひとつひとつ実行していきましょう。
まずは「いつまでに貯めるか」を決める
とはいっても、1,000万円はそれなりに大きな金額。計画なしに貯めていくよりも、「何年後に」「何歳までに」とゴールを定めて毎月の貯蓄額を割り出す方が到達の可能性は高くなります。
例えば10年後がゴールなら、毎年100万円を貯めればいいということ。そのためには毎月8.4万円。毎月8.4万円がきつければ、例えば月々の貯蓄額が5万円で、ボーナスで夏と冬に20万円ずつ補填してもいいのです。自分が決めたゴールに向かって計画的に貯めていきましょう。
貯蓄のペースは人それぞれですが、世間の人の貯蓄額を参考にしてみるのもいいでしょう。金融広報中央委員会が実施している「家計の金融行動に関する世論調査 平成28年」で年代別の貯蓄額(金融資産保有額)を見てみると、
- 20代で215万円
- 30代で410万円
- 40代で602万円
- 50代で1,074万円
- 60代で1,500万円
というのが、各年代の実態に近い貯蓄額。これを参考にすると、例えば50歳までに1,000万円と目標を定めるのも一つの方法といえそうです。