はじめに
経済正常化も期待される来年の行方は?
例年、11~12月は年末ラリーとして上昇が期待される時期ではありますが、今年は様相が異なってきています。世界では新型コロナの変異種オミクロン株の警戒感が高まるほか、米国では高いインフレ率が話題となり株式市場にも影響を与えています。
また国内では11月以降、個人投資家に人気の新興市場、マザーズ指数は下落が続き、12月14日(火)には節目の1,000ptを下回り年初来安値を更新しました。
新型コロナに警戒しながら経済活動が再開していますが、株式市場の観点でいうと、アフターコロナの世界で以前と同じような経済活動が行われるのか、どの領域で新しいビジネスが定着するのかという点に視点が移っていると言えるでしょう。2022年はコロナ相場から頭を切り替えて違う視点で相場と向き合う必要があるかもしれません。
その年注目された個別銘柄は、ある意味その年の投資環境を表すとも言えるでしょう。年の最後まで目が離せない株式市場。1年を振り返りつつ、2022年の相場の準備を進めてはいかがでしょうか。
<文・Finatextグループ・アナリスト 菅原良介>