はじめに

60歳時点でどれくらいの資産があるのか、確認してみましょう

頂いたデータをもとに、60歳時点で、相談者様のご家庭にどれくらいの資産があるのかをシミュレーションしてみます。

相談者様の年収は3年後から70%となるようですので、53歳(夫54歳)から3年間は現状の金額で、その後60歳(夫61歳)までは、相談者様の収入を70%減で計算していきます。また、夫婦ともに60歳でリタイアを希望とのことですが、夫には特に定年がないため、相談者様と同じ年にリタイアすると仮定してシミュレーションしていきます。

毎月の貯蓄額は月額20万円で年間240万円、ボーナスからの貯蓄額は年間160万円です。3年間で積み上げられる貯蓄額は、1,200万円です。

その後、相談者様が60歳になるまでの4年間では相談者様の収入が70%になるのを加味し、毎月の貯蓄額は月額14万円で年間168万円、ボーナスからの貯蓄額は年間112万円とした場合、4年間で積み上げられる貯蓄額は1,120万円です。

現状の貯蓄額の7,500万円、相談者様の退職金を合わせると(夫の退職金は考慮せず)、1億820万円になる計算です。

ただし、子どもの大学進学もこの期間にあるため、4年間の学費として約690万円(※)と、毎月の仕送り10万円(4年間で480万円)を捻出するとしてシミュレーションした場合には、手元にある貯蓄額は9,650万円となります。支出の費用の学費では、一部、重複する部分もありますが塾代などを考慮すると、シミュレーションに大きく影響することは考えられないでしょう。

公益財団法人生命保険文化センターHPより

売却の利益は期待できないが、老後の生活費には困ることはない状況

日本の場合、木造の一戸建てで30年を経過している物件を売買するときには、上物(家屋)には価値はなく、土地の価格のみで売買されるのが一般的です。相場はその時々で変わっていきますが、どれくらいの価格で取引されているのか、国土交通省の「不動産取引価格情報検索」で確認してみてください。参考になると思います。

田舎から地方都市への移住を考えているとのことですが、地域によって価格は大きく変わっていきます。売却した場合、物件を買い換えないときには売却益に税金が課税されます。手元に残るお金はあまり期待できないかもしれません。

また、60歳から65歳までの間は収入がない状態になるため、5年間は預貯金を切り崩さなくてはなりません。月額30万円支出すると想定した場合、5年間で1,800万円支出することになり、投資分を考慮しない場合の手持ち貯蓄額は7,850万円です。

年金受給額は夫婦で年間300万円。その他にも上乗せを準備しているため、生活そのものに困ることはないでしょう。

持ち家がいいか賃貸がいいかは手元にいくら残したいかによる

たとえば、4,000万円で中古物件を購入し、諸費用で500万円かかると、手持ちの貯蓄額は3,350万円になります。あわせて、固定資産税もかかることになります。一方、10万円の賃貸物件を借りた場合は、年間の支出額は120万円となり、4,500万円は37.5年分の家賃に相当します(更新料は含めず)。

購入するか、賃貸にするか悩む人は少なくありません。その際は、実際の購入価格と賃貸料を計算し、手元にいくら残したいのかがポイントになります。

[PR]「正直、不動産ってどうなの?」投資、住宅ローン、リフォーム等、失敗しない不動産を学びましょう