はじめに

投資商品で教育資金を準備するときの注意点

今、毎月投資されているNISAとジュニアNISAの合計4万3,000円を15年間続けると、総額774万円となります。医学部や薬学部という医療系や、大学院への進学を前提としないなら、1人分の大学進学費用が十分まかなえる金額となります。

ただ、教育資金としてNISAを利用して準備している場合の注意点があります。NISAは投資信託で、子どもの教育費として必要な時に必要な金額を現金化できるかどうかを確約できない商品です。推薦で決まった時、受験費用、滑り止めに大学に納める入学金など、教育費は予想外に早めにお金が必要となることもあります。できれば、高校2年生、もしくは高校3年生の初めまでに準備できるように想定しておきましょう。

2人目の出産を考えたときの教育費は生まれる前からじっくりと!

その他の注意点としてですが、子ども用の貯蓄としての月3,000円は何のために使うのかをはっきりさせましょう。NISAは第1子のための教育費にし、今後検討している第2子のための大学進学後の学費ということであれば、3,000円と児童手当1万5,000円、保育積立を足して、学資保険などの商品を検討するのもいいかもしれません。

学資保険の貯蓄としての役割は、物足りないと思われる方も増えていますが、必要な時に必要な金額が受け取れるという役割で言えばぴったりの商品だと言えます。投資と考えるのであれば、年払いや一時払い、10歳や12歳など、早めに支払いを終えることができれば、少しでもお得度を上げることはできます。

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