はじめに

1:家計の状態の洗い出しと課題の洗い出し

まず家計の収支状況を詳しく見ていきたいと思います。

毎月の手取り収入が27万5,000円とボーナスで100万円があるので、合計すると430万円となり、額面では600万円(年)を超えます。現状では、毎月の支出が収入より多くなってしまうこともありボーナスでマイナス分を補填している状況です。

家賃は、8万5,000円で、毎月の手取り収入27万5,000円の約30%となっているので、高すぎるということはありません。食費、光熱費も比較的少なく抑えられていると思います。

改善ポイントとしては、保険、通信費、自動車関連費用になります。

保険を見直すポイント

保険の1万3,000円については見直しをおすすめします。おそらく、死亡保険と医療保険に入っていると思われますが、死亡保険は万が一のことが起こった際、毎月一定の金額が振り込まれる「収入保障保険」が効率的になりますので、「この先20年間の間に万が一死亡したら2,000万円の保険金が出る」という定期定額型保険に入っていたらぜひ見直してみましょう。

また、医療保険に入っている場合は解約してもよいでしょう。日本の公的保険は現役世代であれば医療費の3割負担ですし、一カ月あたりの医療費の支払い上限を決めた「高額療養費制度」もあるので、自分が負担しなければいけない医療費は限定的です。また、傷病手当や障害年金もありますので、「病気になったら怖い」という気持ちに負けて多くの医療保険に入るのではなく、公的な保障をしっかりと理解して、現金で備えることが効率的と言えます。

通信費と車両費の見直しの可能性

通信費として1万8,000円の支出がありますが、見直しできる可能性があります。スマホが3大キャリアで月に6,500円×2台を利用し、インターネット通信費が5,000円と仮定すると、スマホ代を6,500円から3,000円以下に変更できれば、月に7,000円下げられます。

車両費については詳細がわからないので改善ポイントを詳しく分析できませんが、カーローンの金利が高い場合は繰り上げ返済や借り換えを考えてもよいかもしれません。

使途不明金はしっかり把握しよう

そのほか、お小遣いの2万5,000円は、衣服や美容、交際費などを含むとすれば多すぎるわけでもありませんが、貯蓄を効率的に行うためには、内訳を把握して引き締めポイントを探してみましょう。

月の支出は25万円と記載されていますが、ひとつひとつの支出を足し上げると23万円にしかならないので、2万円ほどの使途不明金があるようです。何に使っているかを把握できないと家計改善は難しいので、きちんと家計簿をつけて管理することをお勧めします。

トータルでは、保険で8,000円から6,000円ほど支出を抑えられると思います。通信費やその他の支出と合わせて、月に1万5,000円は支出を改善できるでしょう。

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