はじめに
NISA、iDeCoなど投資性商品との違い
資産を「増やすための装置」として機能させるならば、NISAやiDeCoといった制度の活用が必要です。
「(ドル建て)終身保険」は「守るための装置」で、コスト(例:掛け捨て 210万)を、結果として財布に戻すための仕組み、といえるので、「資産を増やす」というより 「減らさないため」 の仕組みです。
そして「ドル建て終身保険」の場合、日本国債よりも予定利率が高いため、65歳の解約時には100%を超えて戻ってくる場合が多いでしょう。
ただし、メリットばかりではないので、以下注意してください。
※各社の商品性によって詳細は変わります。
仮に返戻率が100%でなく、90%しか戻ってこなかったとしても、10%のコストで「守るため」の保障を買っていた、という視点で計算をすると、掛け捨て保障の金額と大差がない場合も多くあります。
以下、説明した商品の特徴をまとめます。
「保険ではなくすべてのリスクを自己資金でまかなう」方法や考え方も、十分に有効な手段です。
反対に、資産形成の途中にある人には、「ドル建て終身保険」も有効な選択肢になり得ます。
つまり、金融商品の使い方は人それぞれです。
ただし、「ドル建て終身保険」を選ぶのであれば、リスクやメリット・デメリットを知ってきちんと理解すること、保有している資産状況、毎月の貯蓄可能額、家族構成、将来のライフイベントなど、さまざまな側面から最適なものを選ぶことが重要ですので、きちんと検討してみてください。検討の際にはFPやプロと相談しながら、考えてみるのもよいでしょう。