はじめに

支出改善、どこから手をつける?

手取り19万円のうち8万円を貯蓄するためには、支出を11万円に減らす必要があります。
11万円のうち3万円は親に渡すので、自分で使えるのは8万円です。

・教育費 1万1,000円→0円
・通信費 1万5,000円→5,000円 ……両親の分は両親に払ってもらう、自分の分も格安スマホなどでさらに減らせないか検討
・車両費 3万4,000円→1万円 ……家族も車に乗るのなら分担する
・お小遣い 5~6万円→5万円
・交通費 6,000円(定期代) ……このまま
・税金 8,000円(住民税) ……このまま
・美容 2万3,000円→0円 ……親の分は親に払ってもらい、自分の分はお小遣いに含める
【合計 7万9,000円】

かなり厳しいと感じられるかもしれません。しかし、正社員になるまで、そして貯蓄が300万円を超えるまでは緊急事態だと思って頑張ってください。家族にも、お金を貯めたいこと、そのために真剣に節約することを伝えましょう。あなたが努力をしている姿は、家族にとっても刺激になるでしょう。

100万円貯まったらつみたてNISAを始めよう

貯蓄が100万円を超えたら、毎月の8万円の貯蓄の一部を「つみたてNISA」にしてもいいですね。つみたてNISAは、制度改正により5年間延長され2042年まで投資ができます。

予定通りに行けば、41歳で300万円超の貯蓄ができます。65歳まで働くとして、40代前半からは20年以上の時間があります。20年あれば、もっと資産を増やすことができますし、結婚も含めて、実家を出て自立する、自分の家を買うなども可能性があるでしょう。晩婚化が進んでいるので40代での出産も増えています。

ご自身の人生を第一に考えつつ、血縁関係は相続を含めて簡単には縁を切ることが難しいので、それぞれがよりよい生活ができるよう、長女として家族に気を配ることも検討してください。

連載「みんなの家計相談」でお悩み募集中!読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答えます。相談はこちらから。

この記事の感想を教えてください。