はじめに

母の病状に注意しつつ収入に見合った物件を探して

今は、お母様の受給しているお父様の遺族年金と遺された2,000万円で家賃を支払っているとのこと。現在の相談者様自身の収入が19万円でありながら、家賃は18万円です。これでは、お母様に万一のことがあったときには、住み続けることはできません。また、収入額が未記入ですが、お母様の遺族年金と合算しても18万円は高すぎます。ご自分の将来を見据えて、今から引越しを検討されてもいいのではないでしょうか?

お母様は認知症気味とのことですが、介護保険でデイサービス等を利用していらっしゃいますか? 認知症の方の場合、住み慣れた住環境が変わると、認知症が悪化するともいわれています。もし、介護保険を利用しているなら、担当のケアマネージャーに、利用していないなら地域包括支援センターへ。引越しをする場合、どのような点に注意したら良いのか、一度、相談することをお勧めします。

もし、ご兄弟姉妹がいらっしゃるのなら、住いと家賃のバランスについて、相談してみてください。今は、同居で生活を送ることが可能ですが、万一、施設に入所しなければならなかったときには、いつもの家賃の支払いに加えて、お母様の施設の費用が加わります。これではお父様が遺してくれた2,000万円は、あっという間に終わってしまいますよ。

自分の預貯金についても考えてみましょう

現在の預貯金額は400万円とのこと。相談者様は少ないとおっしゃっていますが、決して少ない訳ではありませんよ。毎月3万円貯金しているとのことですので、6年間で216万円貯まりますので、単純計算で616万円まで預貯金額を増やすことができます。

また、ボーナスが80万円と記入されていらっしゃいますが、年間貯蓄額が記入されていませんでした。たとえば、そのうちの50万円を毎年預貯金に回していけば、6年間で300万円貯まります。順調に貯められれば、60歳のときには、預貯金額の合計は916万円貯まりますよ。あまり悲観的にならないでください。

また、今の60歳はまだまだ充分に働ける年齢です。60歳以降も働けるなら、年金が受給できる65歳までは働いてみてはいかがでしょうか?

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