はじめに
「先取り貯蓄」だとお金が貯まるワケ
「そんな単純な方法で、お金が貯まるの?」と不思議に思う人もいるかもしれません。でも先取り貯蓄には、お金が貯まるはっきりした理由があるのです。
先取り貯蓄には、財形貯蓄、積立定期預金、投資信託の積立、貯蓄型の保険、確定拠出年金などさまざまな方法がありますが、基本的にどれもお給料や銀行口座から自動的に積み立てられていくものばかり。毎月、お給料が入ってすぐ引き落とされていくことで、数ヶ月も経てば、社会保険料や税金と同じように最初から「なかったもの」 として慣れていきます。
そして、「残ったお金で生活しなければ」という思考の習慣がついていき、自然と限られたお金でのやりくりを意識するようになるのです。
「成り行き貯蓄」を卒業しよう!
まだ皆さんが「成り行き貯蓄」をしているのであれば、今月からさっそく「先取り貯蓄」に切り替えてみましょう。理想は、手取り収入の2割。収入が少ない、子どもの教育にお金がかかる、住宅ローンの返済が大変、というのであれば、5,000円、1万円といった少額でも十分です。
その代わり、昇給のときや、固定費が減ったタイミングでは、こまめに先取り額の見直しをしましょう。オススメは、昇給額や固定費が減った分の半分を生活費やお小遣いの上乗せに、残りの半分を先取り貯蓄の上乗せにするという方法。毎月の手取り収入が1万円増えたら、5,000円を先取り貯蓄の増額に充てるのです。
ケチ体質の改善も大事
お金との付き合い方で難しいのは、貯める一方でも、使う一方でもダメ、ということ。将来のためにコツコツと貯める、でも、目の前の生活を楽しむことも忘れない。このバランスを保つことが重要です。
先取り貯蓄の仕組みができたら、残りのお金は1円残らず思い切ってしまってOK。「1円でも多く貯めよう」なんてやる気を出さず、生活費が余ったら自分磨きやご褒美に使ってしまいましょう。ケチ体質の改善もマネー美人への必須科目。
お金の基本を身につけて賢く使い、賢く貯めていきましょう!