はじめに

暴落相場からつみたてNISAを始めても大丈夫?

暴騰・暴落が起こるとつい忘れてしまいがちですが、つみたてNISAは積立投資。値下がりも味方にできる投資です。積立投資をすると、ドルコスト平均法の効果が期待できます。

ドルコスト平均法は、定期的に一定額の金融商品を購入しつづける投資法です。こうすることで、投資信託の値段(基準価額)が安いときにはたくさん買い、高いときには少ししか買わないことになるため、平均購入単価を下げることができます。

平均購入単価が下がっていけば、値上がりに転じた際に利益を出しやすくなります。

暴落相場からつみたてNISAを始めても大丈夫です。

100年に1度の大暴落「リーマンショック」を振り返ってみましょう。2008年9月、アメリカの大手投資銀行のひとつ、リーマンブラザーズが破綻しました。この影響が世界各国に飛び火して発生した株安が「リーマンショック」です。

実際、リーマンショック時に慌てて資産を売ってしまった人も多くいたことでしょう。そうした人々は、売った後の上昇の恩恵を全く受けられなかったことになります。一方で暴落にも動じず、淡々と投資を続けた人は、資産が倍増していることになります。

下図はリーマンショックが起こった2008年9月から2022年2月まで、S&P500に毎月1万円積み立てた場合の推移です。

毎月1万円積み立て

2022年2月末時点で積立元本は162万円、資産総額は479万円となっており、運用益は317万円です。

相場が下がり続けたことは歴史上ないこと、世界人口の増加と共に経済はまだまだ成長していく見込みであること、そして、積立投資においては「下がったときがチャンス」であることから、相場に一喜一憂することなく淡々と積立投資をすることをおすすめします。

なお、つみたてNISAを始める云々の前に、生活費の6ヶ月から1年分の預貯金を確保し、もしもに備えていることは大前提です。また、余裕資金で積立投資ができていないと、精神的な余裕がなくなるため、下がったからといって無理な買い増しは控えるようにしましょう。

つみたてNISAで投資はほったらかしでOK

利益が出ても損失が出ても、じっくりとつみたてNISAでは長期積立分散投資を続けるのが大事です。基本はほったらかしでOK。つみたてNISAで投資していることを忘れてしまうくらいがベストだと思います。

そうすることで、20年後・30年後には大きな資産を築けていることでしょう。

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