はじめに

保険で「固定費」が高くなっている人の特徴

私はこれまでお金の専門家として、多くの方々の家計の中身を見させていただきました。その中で気になったことがあります。

それは保険に入りすぎている人がとても多いということです。

日本人はつくづく保険が好きなんだなあと思ってしまいます。

保険には、

1.保険期間分の保険料がすべて保障に回る掛け捨てタイプ
2.保険料の一部が運用に回される積み立てタイプ

の2種類があります。

このうち、多くの方が大好きなのは、2の保険料の一部が運用に回される情み立てタイプの保険です。

いざというときの保障もしてもらえて、運用された保険料の一部が戻ってもくるので「なんかトクしてる」気がしてしまうのですね。

でもこれ、トクどころか損してますよ!

運用に回されるということは、保険料に「運用している人の人件費が含まれている」ということです。保険会社はその割合が何%か公表はしていませんが、けっこう
な金額になるのではないかと推測できます。

そもそも保障も積み立ても同時に行おうということに無理があるのです。

積み立てに関して、保険会社の人は「銀行預金よりはずっといいですよ」といったセールストークを口にするかもしれません。

それは事実でしょう。なんといっても今の時代、銀行預金の利率は限りなくゼロに近いですからね。

しかし、米国株インデックスファンドのように、世の中には比較的安全性が高く、保険よりもっと利回りのいい金融商品が存在します。

どうせ積み立てをするのであれば、そうした金融商品を使ったほうが断然、お金は貯まりやすくなります。

保険はあくまでも保障を得るためのものと割り切りましょう。個人的には、1の掛け捨てタイプがおすすめです。

なお、現在独身の人なら、死亡保障をつける必要はありません。

死亡保障はあなたに万一のことがあったとき、経済的に困る人がいる場合につけておくべきものです。

したがって独身の人の場合、必要なのは病気やケガで入院したときの医療保障だけでいいということになります。

保険に入りすぎていることがわかったら今すぐにでも解約して、その保険料の分を投資に回すことをおすすめします。

現在の保険を解約してしまうと元本割れして損してしまう そういった人でも、損切りしたタネ銭をもとにインデックス投資で長期運用すれば、「保険よりもリター
ンが高かった!」というケースは実は多いです。

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