はじめに

投資で使う数字は「小学校の算数」程度

銘柄を選ぶ時に読む、為替や企業業績ですが、数字がずらっと並んでいるのを見るだけでも、不安や拒否反応が出てしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、実際に投資をはじめてみると、使う計算は足し算・引き算・わり算・かけ算程度しか使いません。金融商品を設計して、作る側のお仕事の場合は難しい数式を駆使しますが、個人が投資の時に使う数字は、小学生程度の算数ができれば大丈夫です。

例えば、株価では「300円が500円になったので200円プラスになった」、企業業績も「売上高が80億円から1年間で90億円になったのでプラス10億円成長した」という計算程度です。その他は、「2021年に比べて2022年は何%成長する」などパーセント計算くらいです。投資で使う数字は、とてもシンプルで複雑なものはありませんので、どうぞ安心してください。

投資には「値動きがある」は正しい

投資は「値動き」によって、利益がでるわけですが、逆に損をすることもあります。ただ、数日・数ヵ月という「短期視点」で考えると損失が出やすい場合があります。投資は長い人生を楽しく安心に過ごすためにありますので「中長期視点」で考える必要があります。金融・投資は長いお付き合いですので、途中でやめてしまうのはもったいないです。

企業の株価そのものにも値動きがありますが、株式市場全体でも循環があります。人気のあるテーマがその時々によって循環します。例えば、「旬のテーマ」にはリモートワーク関連、DX、5G、半導体、エネルギーなど、皆さんの生活と密着したものがテーマとなりやすいです。ただ、短期間で区切ると年前半ではDXの株価が堅調だったけれど、年後半にはDXの株価が下落したというように「波」があります。

この「波」があることを知らないと、DX企業がいいと思って投資したのに、下落してしまったので、もうやめようかなと思ってしまいがちです。波はまた復活してもう一度買われ、循環します。実は、5年、10年という長い視点で考えれば、目先の少しの下落に翻弄されることにあまり意味がありません。

参考までに「テーマ」を年表形式で図解したものを紹介します。2000年代以降、インターネット、携帯電話、スマートフォンの普及などであらゆるサービスが生まれました。そこから派生するように、EC(ネット通販)、ゲーム、ネット動画のように大きく成長した産業があります。それらの産業は株式投資でも大きく成長してきました。インフラ的な長期のテーマであれば、毎日の値動きを気にすることなく、時代の流れに任せる、という考え方も必要です。

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家計の視点で投資はできる

投資をはじめる時のポイントは「難しく考えない」ことです。「このサービスは、誰が手掛けているのか」という単純な視点を持つことが投資の始まりです。

例えば、いつも行く「カフェ」や「飲食店」は、どんな企業が運営しているでしょうか? そこから掘り下げていくと、投資したい企業や成長しそうなテーマが見えてくると思います。主婦の方が、投資で成果を出されることが多いのも納得です。

人生を楽しいものにする1つの武器は「視野の広さ」だと思います。きっと、投資は、皆さんの人生の支えになってくれますよ。

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