はじめに
少しずつ投資信託から預貯金へシフトすると安定する
なお、上記は運用する資産がまったく増えないのを前提としています。増えればさらに余裕が出ることになります。とはいえ、個人年金は確定年金であればすでにいくらもらえるか確定していますし、インフレに対応できない可能性もあります。株式や投資信託は、インフレヘッジできる資産となるため、その点は不安視する必要はないでしょう。ただし、今のバランスですと、かなり運用に偏っている状況であることから、いずれバランスを変更していくほうがよいでしょう。まだまだ老後まで時間がありますし、今のままでも問題はありませんが、歳を重ねていくごとに、少しずつ投資信託への毎月の投資金額を減らし、預貯金を増やしていくと安定していくはずです。
パートナーと将来のことについて話し合って
あとは、パートナーとどのように生活していくかですね。お二人で決めることですから、こちらからどうこう言うつもりはありませんが、現状の生活を維持するか、お二人の資産を合算して余裕があるのであれば多少旅行や娯楽などに多めに使うことがあってもよいかもしれませんね。少なくともいまの生活を維持していくのであれば、不安視する必要はないと考えます。
なお、健康であれば必要ないかもしれませんが、終身保険や個人年金には加入されているものの、医療保険やがん保険などに加入されていない点は気になりました。資産もあるし、治療代も何とかなるという発想であれば構いませんが、もし不安であれば今後何が起きても問題ないように病気やケガに備える保険の加入を検討されるとよいかもしれません。
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