はじめに

通信機能付きドラレコとは?

自動車保険会社各社は、近年、通信機能付きドライブレコーダーを自動車保険の特約として推奨しています。

保険会社から貸し出されるドライブレコーダーを装着することで、大きな衝撃を感知するとサポートセンターにつながり、安否の確認・事故時の必要なアドバイス・レッカーの手配・救急車の手配などのサポートを受けられます。

ドライブレコーダーの本来の機能である、事故前後の映像を保存し、データとしてサポートセンターへ送信することも、大きな魅力です。保険会社によってはAIで事故の状況を分析し、暫定ではありますが、事故の責任割合まで瞬時に割り出す機能も提供されています。

事故に遭ったり、起こしてしまうとパニック状態となり、何をすればいいのかわからなくなると思います。そんな時、数分のうちに声がけをしてくれる機能は、心の支えになりますし、次に何をすべきか考える手助けにもなります。

購入時、ドラレコ標準装備の車が増えています。すでに映像機能がついている場合は、衝撃検知をサポートセンターにつなぐ車載器だけの特約もあります。事故映像はすでに装備されている映像記録で対応しますが、本体で通信・通話ができないため、事故の通知がされた後、スマホへ安否確認連絡がきます。

市販のドラレコで注意しなければならない事

保険会社の特約としてドラレコを装備するのは、保険料もそれなりにかかります。ドラレコは買い取りではなく、レンタルという形で提供している会社が多いので、特約をつけている限り保険料はかかり続けます。総額でみると、市販のドラレコの方が安くなる可能性が高くなります。

あおり運転を一番気にしている場合、360度録画できるドラレコをお望みの方もいるでしょう。保険の特約のドラレコでは全方位型のドラレコは、2022年4月時点ではまだ出ていないようです。また、保険会社のドラレコはエンジン始動と共に作動を始めるタイプが多いので、駐車中の盗難を心配される方には物足りないものになってしまいます。保険会社提供のドラレコも機能には万全を期しているようですが、目的に合わせるためには、自分で市販のドラレコを選ぶことも選択肢の一つです。

市販のドラレコを選ぶ場合の注意点

ドラレコを装備していたのに、事故の際録画されていなかったということが、相当数あるようです。録画されていない原因として、ドラレコ本体の不良、電源の不具合などが考えられますが、一番多いのは、SDカードの不具合です。

対策として、SDカードを耐久性の高い製品にする、ドラレコ本体で録画映像が確認できる場合は定期的に録画を確認する、SDカードは消耗品と割切り定期的に新しいカードと交換するなどが考えられます。定期的な点検がご自身を助けます。

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