はじめに

アップル【APPL】

スマートフォンの「iPhone」、タブレット型情報端末の「iPad」、パーソナルコンピュータの「Mac」、携帯音楽プレーヤーの「iPod」、ウェアラブル端末の「Apple Watch」などの開発と販売をする会社です。技術力だけではなく圧倒的なブランド力も強みで、iPhoneのリピーターが多いほか、iTunes StoreとApp Storeの売上高や、Apple CareやApple Payのライセンス料金も伸長。またApple Storeはコンピュータストアの概念を変えたと言われており、サードパーティー製アクセサリーの売上にもつながっていて競争力の強さに繋がっています。

4月28日発表の第2四半期決算では、iPhoneの販売が堅調だったことなどから売上高は前年同期比8.6%増の973億ドルと過去最高に。EPSも1.52ドルと、ともに市場予想を上振れる良い決算だったといえます。

またAppleは5%の増配を発表したほか、900億ドルの自社株買いも発表。自社の株式を取得することで純資産が減少し、財務レバレッジも期待感がある、つまり収益性の判断指標のひとつである「自己資本に対しての利益率」(ROE)が上がるため、投資家に好感が持たれています。

マイクロソフト【MSFT】

1975年に「ビル・ゲイツ」によって創業されたソフトウェアの巨大IT系企業で、1986年にNASDAQに上場していた老舗のハイテクといえる企業です。OSの「Windows」やワード・エクセルなどの「Microsoft Office」シリーズ、家庭用ゲーム機「Xbox」などで知名度が高く、クラウドサービスの「Azure」やデバイス・プラットフォーム事業も展開しています。

4月26日に発表した第3四半期決算は、売上高は前年同期比18%増の493億6000万ドル、EPSは2.22ドルとともに予想を上振れとなりました。今回の決算ではAzureクラウドビジネスが好調であることが見て取れるほか、ビジネス特化型SNS「LinkedIn」も好調のようです。

コロナ禍でいっきに浸透したハイブリッド勤務など各企業や各産業でDX化が継続するなかで、BtoBビジネスは底堅いといえそうです。

今週の日経平均の値動き

4月22日(金)の日経平均株価は2万7105円26銭でした。同28日(木)の終値2万6847円90銭、今週は29日は祝日でしたので、週間では257円36銭の下落となります。

中国でコロナ感染者拡大が止まらず、上海市だけでなく北京市にもロックダウン懸念が出ているほか、FRBの早期金融引き締めも引き続き相場の重しとなっています。

4月28日の日銀金融政策決定会合では、金融政策は予想通りに現状維持となりましたね。指値オペが連日で実施される方針(明確化)とも伝わっており、日銀のハト派の姿勢から20年ぶりに為替市場でドル円は130 円台の大台に突入しています。


5月2日週は、5月3-4日に開催されるFOMCや、週末6日の雇用統計など相場が大きく動きそうなイベントがあります。連休の方も多いと思いますが、ゴールデンウィーク中の値動き、ポジションにはくれぐれもご注意ください。

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