はじめに

どこに住むか、どう生きるか、いくらで生活できるのか目標を立てよう!

男性81.64歳。女性87.74歳。これは令和2年に公表された日本の平均寿命です。50歳でリタイヤしても、それから約30年という長い老後生活が待ち構えているのです。2022年は、年金を75歳まで繰り下げる制度ができるなど、「できる限り現役で働く」ように政府も企業も舵を切っています。そんな中でのセミリタイヤの試みは勇気のいることですので、計画的に進めていかないと、一旦セミリタイヤを実現しても、生活費のためにまた現役に戻らざるを得なくなることもあり得ます。

生命保険文化センターの調査によると、老後必要な生活費は約22.1万円で、少しゆとりのある生活をするためには約36.1万円という結果があります。これは夫婦2人の場合ですので、子どもがいるということを想定して「ゆとりのある生活」の約36万円の収入が確保できることを目標とするのもいいでしょう。投資でも副業でも構いません。現在の投資総額が2,000万円ということですが、住宅ローン残高が約2,200万円あることから、差引すると実質の貯蓄として使える金額は、貯蓄の270万円と退職金の2,000万円。36万円で生活すると5年分にしかなりません。

あと10年で何ができるか

セミリタイヤをしたいのであれば、あと10年で何ができるか考えていきましょう。50歳でセミリタイヤする時期は、子どもたちが高校生と大学生という、教育費が一番かかる時期と重なります。所得によって就学援助があるからといっても、子どもにかかる教育費全額を奨学金などでまかなうことは現実的ではありません。子どもの希望を叶えるにはお金が伴いますから、教育費が終わらないと自分たちの老後まで考えられないという方が多くいらっしゃいます。あと10年でセミリタイヤするのであれば、自分たちだけでなく子どもたちにも自分の希望を告げて子どもたちにもお金の管理を任せるなど、家族それぞれがセミリタイヤ後の生活を思い描けるように計画を立てて家族内で共有するべきでしょう。

2つのポイントを意識して

今は手取りが月75万あり、相談文によれば年間で240万円ほどを貯蓄できている、一番「貯められる時期」です。子どもが小学生であるこの時期以降は、どんどん貯蓄は困難になります。食費や水道光熱費、塾や習い事の費用、子どもたちのお小遣いや通信費、交通費など、子どもの成長に伴って増える支出項目はいくつもあります。ただ、セミリタイヤがスムーズにできるかどうかのカギは教育費です。そして、セミリタイヤ後に収入の道を途絶えさせない、この2つのポイントを忘れず、今後の10年を過ごしてください。

老齢の年金は65歳から支給されますが、世界では、66歳や67歳など、65歳以降の年齢に受給が開始されるケースもあり、将来的に日本の年金受給開始年齢も下がっていくことは予想できます。年金が支給されるまでの収入を確保することはセミリタイヤのためには欠かせません。それができなければ、セミリタイヤの時期を後にずらすことも考えるべきでしょう。

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