はじめに
子供の成長に伴う食費の増加にはどう対応する?
とはいえ、子供が生まれて家族が増えたり、子供の年齢が上がれば、食費はかさんでいきます。加えて、相次ぐ食品の値上げなどもあり、食費の上昇は避けては通れない問題です。「食費が上昇するのはやむを得ないこと。基本的には、年齢を重ねると所得も増えるはずなので食費の適正額も上がっていきますが、上昇率は対前年比2%を上回らないようにしたほうがいいでしょう」。
昇進や転職などで給与が大幅にアップすると、つい気が大きくなって食費に割くお金が増えてしまうことも。ただ、先のことは予測できません。会社の業績が悪くなったり、残業が減ったりして給与が下がる可能性もあります。また、一度上げた食費を下げるのは簡単なことではありません。万一の場合に備えて、上昇率は抑えておく必要があるといいます。
「子供が増えればその分、学費もかかります。子供が増えたから、大きくなってきたからといって、食費に割く金額を大きくすると教育資金が貯めにくくなります。子供の人数や年齢というよりも、エンゲル係数を20%以内に抑えて、かつ上昇率を対前年比2%以内で維持していくことが大切です」。