はじめに

無理な削減は禁物!長続きさせるコツ

予算を立てるときに、いまの食費から大きく金額を下げるのはおすすめできないといいます。

「毎月食費に6万円かかっている人が、来月から4万5,000円に下げるのは、1ヵ月は続くかもしれないけれど長くは続かないでしょう。長続きさせたいなら、まず10%削減を目標に。毎月6万円なら、5万4000円を目指しましょう。予算内に収まるようになったら、さらに10%削減を目指します。10%が難しそうなら5%ずつ。少しずつ段階を踏んで計画的に減らしていくことが大切です」。

たとえば、10%の削減ならマイボトルの活用が効果的。「毎日家族それぞれがペットボトルを購入している家庭であれば、それをマイボトルに変えるだけでも、10%近くの削減効果がありますよ」。取り入れやすく習慣化できる節約方法を選ぶのが、長続きさせる秘訣のようです。

食費を抑えるために外食を我慢する、一日二食にする、毎日カップラーメンを食べるなどの極端な節約は禁物です。長続きしないだけでなく、ストレスも溜まり、健康に影響することも。せっかく食費を抑えても、医療費がかかったら本末転倒です。「寿命が短くなったら何のために貯蓄をしているのか。働けないと収入を得ることもできなくなります。食費を大きく減らすことよりも、適正に使うことのほうが大事です」。


おいしいものを食べるのが生きがいだったり、食べるものにこだわっていたり、食に対しての価値観は人それぞれ。食費にかける金額に正解はないかもしれませんが、見直したいと思ったら、まずエンゲル係数を出して家庭の立ち位置を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。

【取材協力】Next Solution ファイナンシャルプランナー高杉宏幸さん
Next Solutionでは、担当のファイナンシャルプランナーが相談者一人一人に合ったライフプランを一緒に考え、専門的な立場から最適なアドバイスを行っています。金融や税制、不動産に住宅ローン、生命保険、更には年金制度といった幅広い知識をもったFPが、お金の悩みについてサポートします。

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