はじめに
医療保険は入るべき?注意点は?
「周りから保険には入ったほうがいい」と言われているということなので、最後に保険についてアドバイスをしておきます。保険は病気が見つかってからでは加入しにくいもの。元気なうちに加入しておきましょう。
ただし、現在の家計の状況を見る限り、保険にまとまったお金を割く余裕はありません。保険料としては月額2,000円以下で探してみましょう。例えば、民間の保険会社だったら、「定期医療保険」という商品があります。10年更新型の定期医療保険の場合、今後10年間は保険料が上がりません。現在の苦しい状況を脱するまでの数年間は定期医療保険に加入しておき、ひとまず安い保険料で病気や将来の妊娠出産のリスクに備えましょう。転職などを経験して家計が安定してきたら、一生保障が続く終身医療保険に入り直すといいでしょう。
民間の保険会社以外では、共済も選択肢に入ります。月額2,000円程度で入れるものが多く、組合員から集めた保険料が余ったら年に一度割戻金が戻ってくるため、実質の保険料はもっと安くなります。
そのほか、周囲の人からは、終身保険など貯蓄性の保険も勧められているかもしれません。しかし、貯蓄性の保険はお金を長期で保険に固定することになるため、貯蓄が少ないいまのご相談者さんにはお勧めしません。困ったときにはすぐに使える現金が必要です。当面は月額2,000円以下の保険料で、医療保険だけに加入しておき、あとは貯蓄を増やすことを心がけてください。
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