はじめに

最近は長巻が人気?進化するトイレットペーパー

また最近よく見かける「◯倍巻」「◯倍長持ち」といった長巻タイプのトイレットペーパー。ロール数が減った分、持ち帰りが便利、収納場所を取らない、取替回数が少ないといったメリットがある長巻タイプは、コロナ禍で外出回数を減らしたいというニーズにも合致し、近年存在感を増しています。

市場調査会社インテージによると、長巻タイプが市場に占める割合は、2017年度は14.2%でしたが、2021年度は30.0%と、わずか5年で2倍以上に伸長しました。

<長巻トイレットペーパー市場の推移>
長巻トイレットペーパー市場の推移
(出典:インテージSRI+ 金額ベース)

「当社でも、従来の1パック12ロール相当の商品よりも容量の多い商品の方が売れ筋となっています」と森脇さん。同社では、4月にエリエールシリーズ史上最も長い3.2倍巻きトイレットペーパー「i:na(イーナ)トイレットティシュー 3.2倍巻」を発売しました。一般的な1ロール「25m×12ロール」のトイレットペーパーよりも、1ロールあたりを3.2倍長くしてロール数を減らした「80m×4ロール」の商品です(8ロール入の商品もあり)。

3.2倍巻きは一般的な商品よりも1パックの総メートル数が20m長く、320m。これは、在宅時間が増えたことにより、3~4人家族の毎月の平均購入量が約301mから約315mへと5%増加した分に対応するためだといいます。私たちのライフスタイルの変化にあわせて、トイレットペーパーは密かに進化しているのです。


生活に欠かせないトイレットペーパー。使い慣れたものもいいですが、店頭に並んだ新商品にも目を向けてみると今よりももっと使い勝手のいいトイレットペーパーに出会えるかもしれません。

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