はじめに
20世紀最大の発明の1つ「ETF」
ここまで、投資信託と投資信託の一種であるETFについて確認してきましたが、その中でもETFは20世紀最大の発明の1つだと言われています。
ETFの起源は1990年にカナダのトロント証券取引所で上場された「TIPS35」が世界初のETFと評することが一般的です。その後、1993年にアメリカン証券取引所に上場されたS&P500に連動する「SPDR S&P500 ETF Trust(Ticker:SPY)」の登場によって、ETFが本格的にスタートしました。S&P500のETFは日本でも人気で保有している方も多いですし、私も長期保有しています。ちなみに日本初のETFは約25年前、1995年に上場した「日経300株価指数連動型上場投資信託」です。
ETFの登場以前は、投資は富裕層のためのものでしたが、ETFの登場によって投資の民主化が進みました。ETFの特徴をまとめると、以下の5つになります。
- 少額から投資可能
- 多数の銘柄に分散投資することが可能
- 指数への連動を目指して運用されるため透明性が高い
- 費用が安い
- 取引所の立会時間中に売買可能
発明ポイントは、多様な資産からリスクを押さえながら、取引所で取り引きができ、費用が安い点です。投資信託と違って、ETFはマーケットが開いている時間帯に自由に売買できますし、価格も変動します。投資信託の価格が決まるのは1日1回です。つまり、株式と投資信託の特徴を持った金融商品と言えます。
コストを押さえながら、自由に売買できる個人投資家の視点で作られたものがETFです。ぜひ、皆さんも20世紀最大の発明の1つETFの恩恵を受けてみてください。