はじめに

現在の貯蓄率は30%以上。努力の賜物

まず、現在の家計状況を見てみましょう。いただいた相談内容の毎月の支出明細から年間の支出を計算すると、186万円(家賃、保険料の給料天引分を除く)。貯蓄額は、114万円(子ども手当分を除く)です。

世帯の手取り額は月によって変動があるようですが、仮に手取り年収を350万円とすると、収入に対する貯蓄率は30%以上です。さらに、子ども手当を全額貯蓄に回し、お子さんのためにすでに150万円もの貯蓄をされているとのこと、本当にがんばっていらっしゃるなあと感じます。

妻がパートを辞めるとほとんど貯金ができなくなりそう

ただ、今後はお子さんが幼稚園に入るタイミングで妻であるご相談者が仕事を辞める予定ですので、90万円程度世帯年収が下がります。さらに、幼稚園にかかる費用とインターネット回線の費用が増える予定ですね。

幼稚園、保育所に関しては「幼児教育・保育の無償化制度」が実施されています。幼稚園、保育所、認定こども園等を利用する3歳から5歳までの全ての子どもの利用料が無償化されていますが、通園送迎費・食材料費・行事費などは保護者の負担です。

習い事などを含め、お子さんにかかる費用を仮に現在より月額1万円をプラスし、インターネット回線の費用が月額6,000円程度とすると年間19万2,000円の支出が増える計算です。

現在年間114万円も貯蓄をしているご相談者の家計であっても、単純にそれらを差し引くと今後はほとんど貯蓄ができない状況になります。

お子さんの成長に伴い、食費や衣料費、習い事など支出が増えることはあっても減ることはないでしょう。また家族がいつも健康とは限りません。突発的な支出があるとすぐに家計が赤字になり、せっかくの貯蓄を取り崩すことになってしまいます。

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