はじめに
赤字経営に期限をつける
今回のご相談で一番のポイントとなるのは、「先の見えなさ」ではないでしょうか。当面をしのぐ資産はあるものの、事業の赤字がいつまで続くのかわからない、愛犬の治療がいつまで続くかわからないため、貯蓄がみるみる減っていく今の状況が不安でたまらないのだと思います。
仮に1,600万円の預貯金を取り崩し可能とした場合でも、年間250万円を超える赤字がいまのまま続けば、6年でこの預貯金はなくなってしまいます。それはいくら何でもやりすぎでしょう。
現在の家計の状況を夫婦で共有し、夫さんの事業計画を話し合いましょう。「赤字補填をなくす」「本業で月8万円の給与を得る」「副業に頼らず本業の給与を30万円にする」など段階的にステップアップする形で期限を区切っていき、それに向けた行動プランを立てていきます。
反対に、「あと2年以内に黒字化しないのであれば事業をたたむ」といったデッドラインも必要です。締め切りを設けることでより本気で取り組むようになりますし、本気で事業を継続していけば徐々に周知はされていくもの。事業内容ややり方が間違っていなければ開業から3年である程度の結果は出ると信じて頑張りましょう。
それでも難しければ、それは仕方のないこと。夫婦の老後のためにも引き際は肝心です。ふたりで力を合わせてピンチを乗り越えるべく頑張ってください。
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