はじめに
今回発表した企業の特徴
今回、自社株買いの設定が多かった理由として、企業の業績に対する自信と自社の株価が割安との判断があるように思います。
また、今回の特徴として自己株式取得予定株数の上限が発行済株式総数に対する割合が高い事や、取得金額が大きい事が挙げられます。
今回発表された金額の大きい企業は、NTT(9432)の4,000億、三菱UFJ(8306)の3,000億、2,000億が日立(6501)、ソニー(6758)、トヨタ(7203)、日本郵政(6178)、KDDI(9433)となります。その他で富士通(6702)、第一生命(8750)、信越化学(4063)、三井物産(8031)、ヤマダ電機(9831)、ENEOS(5020)が1,000億円を超える規模の自社株買いを発表しました。
また、自己株式取得予定株数の上限が発行済株式総数に対する割合が高い企業は、ニコン(7731)の9.8%、コスモHD(5021)の9.6%、ENEOSの 9.3%、大成建設(1801)の9.0%などと続きます。いずれも、自社株買いを発表した当時の値段より上値で売買されています。その中でも発行済株式数に対する割合が高い企業の上昇が目立ちます。ニコンは25%、コスモHDは18.5%、ENEOSは約20%、大成建設は約12%値上がりしています。
その他でも自社株買いを発表した企業の株価は堅調に推移しているものが目立ちます。