はじめに
ボラティリティはどう判断する?
ボラティリティが高いかどうかを示す指数としてVIX(ヴィックス)指数が挙げられます。
VIX指数はボラティリティ・インデックス(Volatility Index)の略で、アメリカのCBOE(シカゴ・オプション取引所)がS&P500を対象とするオプション取引の値動きを元に算出、公表しています。
ボラティリティ(値動き)が大きい相場では、値動きが激しく急落急騰が起きやすい状態で、株価は乱高下します。特に相場が暴落する時は、ボラティリティが急激に大きくなることで大きな損益を抱えるケースも出てくるので、恐怖を感じる投資家も増えますよね。そのため、VIX指数は投資家心理と密接で「恐怖指数」とも呼ばれています。
VIX指数はパーセンテージ(0-100)で表され、高いほど投資家が相場の先行きに不安感を抱いているとされています。通常は10から20の間で推移するとされており、株価急落につながるのは20が節目と見られています。
暴落時には30や40に吹き上がると言われますが、今年は30を超える水準となることが多々ある状況です。「○○ショック」で株価が急落することもあれば、「トランプラリー」(※)のように株価が上昇してVIX指数が上昇することもあります。
※2016年11月の米国大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利したことを機に、世界的な株高傾向となったこと。