はじめに

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ
今回の相談者は、51歳、会社員の男性。運用に力を入れてきて、コロナ禍では運用資産が増えたといいます。しかし、今年に入ってインフレや円安、米国の株安など、不安要素が増えたため、どうしたら資産を守ることができるのか知りたいと言います。FPの秋山芳生氏がお答えします。


以前から積極的に運用を行っており、コロナ禍ではかなり跳ね上がって、それなりに資産が貯まりました。しかし今年に入りインフレや円安、米国の株安など心配がいっぱいです。いったん現金比率を上げていますが、今後どうしたら資産を守ることができるでしょうか。

また娘が小さく(6歳)、これから医学部や海外留学等高額の教育費を払うことになり、私自身は計算できているつもりですが、妻が不安がります。

【相談者プロフィール】
・男性、51歳、会社員・妻、47歳、無職 ・子ども:6歳
・住居の形態:持ち家(マンション・集合住宅)
・毎月の世帯の手取り金額:33万円(ただし、持株会の天引き10万円あり。奨励金15%(1万5,000円)つき)
・年間の世帯の手取りボーナス額:440万円
・毎月の世帯の支出の目安:53万円

【資産状況】
・住居費:3万4,000円
・食費:13万7,000円
・水道光熱費:2万円
・教育費:9万7,000円
・保険料:2万2,000円
・通信費:2万円
・その他:20万円

【資産状況】
・現在の貯金総額(投資分は含まない):6,343万円
・現在の投資総額:3,883万円
・現在の負債総額:8万5,000円
・住宅ローン:完済
・老後資金:公的年金月額18万5,000円見込、DC953万円、退職金600万円(ただし実際には早期退職金を受給し転職希望)

秋山:ご相談いただきありがとうございます。ファイナンシャルプランナー兼FPYouTuberの秋山芳生です。今回の相談者様は51歳の高収入会社員です。1億円を超える資産がありますが、今後の教育費、資産形成に不安があるようです。今まで多くの方から、家計や資産形成の相談を受けてきましたが、どんなに収入が高くても、いくら資産があっても、しっかりとお金をコントロールするやり方や、マインドセットができていないと不安を払拭できません。今回の相談者様は特にパートナーの妻が不安を募らせているようです。不安の原因を一つひとつ考察しながら、一緒に対策を考えていきたいと思います。

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