はじめに

円安・円高関係なく海外投資を続けるべき

米国はもちろん、世界経済は為替レートに関係なく成長しています。IMF(国際通貨基金)の「世界経済見通し(World Economic Outlook)」 でも、2022年・23年の世界経済の成長率は3.6%と予想しています。ロシアのウクライナ侵攻や、燃料価格・食料価格の上昇の影響で下方改定されているとはいえ、依然として3.6%の成長が期待できるのであれば、為替レートに関係なく全世界への投資を続けるべきと考えます。

また、為替レートが円安になると、円建ての資産の価値が下がる一方で、海外の資産の価値は上がります。円安とドル高はセットで起こります。ドルに限った話ではありませんが、海外の資産を持っているのであれば、円安が進むことで資産が増える(為替差益が得られる)ことになるので、投資を続けても問題ないでしょう。

さらに、もしも今後円高の局面がやってきたときにも、長期積立投資を続けていれば、海外資産を安く(多く)買い付けることが可能。そうすることで、平均購入単価が引き下げられますので、その後値上がりしたときに得られる利益も大きくなります。また、円安局面を迎えたときには為替差益を得ることもできるようになります。

したがって、為替レートの変動とは関係なしに、長期的に右肩上がりになる資産への積立投資を続けるのがおすすめです。今の市場の値動きが気になる気持ちはわかりますが、淡々と長期間、積立を続けることで、複利効果の恩恵を受けながら大きな資産を築くことができるでしょう。

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