はじめに

自分の使える金額を改めて確認しましょう

パートナーの方が、貯めたお金をすべて奨学金へ回しても良いと仰っているとのこと。優しい方で良かったですね。とはいえ、不明確な部分が多いため、不明な部分を明確にしていくことが必要です。

現在の手取りは22万円、ボーナスは60万円になっています。その中で、結婚後にも支出するお金は、保険料2,580円、お小遣い2万5,000円、毎月の貯蓄額4万5,000円、つみたてNISA 5,000円、財形貯蓄 3,000円です。その他に奨学金8,228円(ボーナス月は5万7,609円)、教育貸付2万6,000円となっています。

ここで取り上げている支出の合計金額計は、月額11万4,808円、ボーナス月は16万4,189円となっています。

2022年11月に入籍予定とのことですが、その後の家賃や生活費などは、どちらがどのように負担するのか、決まっているのでしょうか? もし、決めていない場合は、いくら繰り上げ返済に回せるのかを判断するためにも、どちらがどれくらい負担するのかを明確にすることが必要です。

現状の貯蓄ベースでは、どうなる?

毎月の貯蓄額の合計金額は5万3,000円。ボーナスからの預貯金額は20万円ですので、年間貯蓄額は83万6,000円となります。単純に4年間で334万4,000円となりますので、約180万円、足りない計算になります。

ただし、つみたてNISAは税制優遇もあるため、こちらは返済資金にせず、積み立てしていくほうが良いでしょう。その場合は、つみたてNISAの4年分の24万円は返済資金に含みませんので、310万4,000円(年間77万6,000円)を返済資金に回すことが可能になります。不足分は、206万円となります。

ただし、これはあくまでも生活費の負担が、今と変わらない場合となりますので、注意してください。

返済額が増やせる場合は、どうなる?

反対に、今よりも生活費の負担額が減れば、その分、返済資金に回すことが可能になります。

たとえば、現在、生活費として負担している約10万円を返済に回すことができれば、年間で120万円、上乗せして返済することができます。その場合の年間返済額は197万6,000円になりますので、2年と半年を待たずに、完済することが可能になります。

現在の生活費として負担している半額の約5万円を返済に回すことができる場合には、年間で60万円、上乗せして返済することができます。その場合の年間返済額は137万6,000円となります。この場合でも、4年以内に完済することは可能です。

出産をするにもお金もかかります。(加入していなければ)妊娠前に女性疾病特約に加入しておいたほうが良いですし、お金の支出内容も変わってきます。夫婦あわせて将来に備えて貯蓄をすることも、考えておきたいところです。

パートナーの方も理解があるようですので、まずは家計全体で奨学金などの借入の返済に対応していくと、良いでしょう。

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