はじめに
家族構成と家計をチェック
まず、家族構成から確認していきます。夫婦ともに39歳の会社員で世帯年収は980万円、お子さんは9歳と6歳で、小学3か4年と小学1年と思われます。マンションを購入しており、住宅ローンの残債が2,350万円あります。手取り収入は52万円あり、住宅費は7.7万円と考えると、住宅費の比率は収入の約15%なので十分に抑えられていると言えます。
一方家計の中で割合が大きい支出は、教育費と保険料になりますね。
教育費は聖域化しすぎないように
教育費はお子さんの習い事の費用だと思われます。教育費は、「子どもの将来のための投資」と考えて無制限に支出し聖域化してしまうことがあります。子どもの可能性を最大限引き出してあげたいと思う親心はわかりますが、子どもが本当にやりたがっているか、主体性を伸ばしてあげられているかを考えて予算を組みましょう。
保険は見直しの余地あり
保険は、入りすぎの可能性があります。もちろん、死亡保障は必要になるので、お子さんが社会人になるまでの期間は、掛け捨ての生命保険で備えるのがよいでしょう。特に、収入保障保険のように、「毎月一定額が給付される」という保険は、「亡くなったら3,000万円の保障がでる」といった定期定額型にくらべて、保険料が少なく効率的になります。ご夫婦それぞれに収入があるので、万が一の場合でも破綻リスクは少ないと言えます。過度な保険の入りすぎには注意しましょう。
医療保険も、十分に対応できるだけの資産があるので、私は不要と考えます。最低限の死亡保障を備えるだけにして、それ以外は解約しても問題ありません。また、学資保険に加入している場合は、途中解約だと元本割れしてしまうので、そのまま大学入学時まで継続でよいでしょう。
その他の支出は全体的によくコントロールされており、問題無いでしょう。