はじめに

投資信託購入のおおまかな流れ

ETFの中身は投資信託だとすると、その違いはほとんどないように感じられるかもしれません。しかし、商品が異なるので当然違いがあります。

その1つは流動性です。

流動性の違いを理解するためには投資信託の購入にかかる時間軸を知っておく必要があります。通常、投資信託を購入しようと購入ボタンを押したとして、その投資信託が証券口座に反映されるまでに3~4営業日ほどかかります。

そして買い付けをする値段についても、購入ボタンを押したタイミングでは、その投資信託の値段がいくらなのかわかりません。つまり、投資信託を購入するときは、ボタンを押した翌日や翌々日の営業日に初めて自分がいくらで何口購入したのかが判明します。

これは売却時も同じです。

つまり、投資信託はその場で売買ができないため流動性の観点から考えると多少時間がかかります。しかし、不動産などに比べれば流動性は非常に高いものであり、現金化までには数日であるため、一般的にそこまで気にするひとは少ないでしょう。

ETF購入のおおまかな流れ

流動性の観点から投資信託と比べていますので、お気づきの通りETFの流動性は非常に高いです。

その理由として証券市場に上場して売買されているため、基本的にはリアルタイムで取引が行われます。これは上場株式の取引と同じであるため、投資信託に比べて今の値段がわかりやすくなります。

流動性以外の異なるポイント

異なる点で外せないこととして信託報酬などの経費や手数料の違いがあります。一般的にETFのほうが投資信託よりも信託報酬が安い傾向にあります。

信託報酬が低いからETFのほうがいいのかというと別の経費を考慮する必要があります。

それは売買手数料です。

先述した通りETFとは市場に上場しているため、株式の購入と同じように売買で手数料がかかることが一般的です。

もちろん投資信託でも手数料がかかることはありますが、最近の投資信託は購入手数料がかからないノーロードファンドと呼ばれるタイプが主流です。一部の独立系ファイナンシャル・アドバイザー(IFA)や窓口経由での購入をのぞいて、ネットで注文を出すときは購入時に手数料がかかることは、ほとんど無くなってきました。

つまりランニングでかかる信託報酬はETFが安い傾向にあるが、売買の時に別途手数料がかかることがあるので、その点を含めて経費を考える必要があります。

これは投資金額や期間によって変わってくるので、この部分だけでどちらが有利不利と決めることは難しいです。

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