はじめに
働き方を変えるとどうなる?
現在、公的年金は13万円受け取れる状態のようですね。とはいえ、これは、あくまでも、見込額となります。現在の手取り額50万円の収入をベースにして算出された金額のため、働き方を変えて収入が減ってしまったときには、公的年金13万円は下回ることは明らかです。まず、それでも良いかを考えてみてください。
また、月収は手取りで20万円程度の仕事とおっしゃっていますが、職種にもよりますが、年齢を重ねるほど、転職するのは難しくなってしまいます。ゆっくり働きたいという意志は大切にして欲しいのですが、転職をすることで収入が想定以下の金額になってしまうことも考えられます。
可能であれば、勤務先を変えることなく、働き方を変えることはできないか、相談してみてもいいでしょう。この場合も収入が減ってしまえば、将来、受け取れる公的年金は減ってしまいますが、今の仕事そのものが嫌でないのなら、検討する価値はあるのではないでしょうか?
もちろん、想定以下の収入でもゆとりを優先したいなら、ゆとりを優先してください。
何にどれくらい使いたいかを明確にしましょう
現在は毎月30万円程度の支出があるようですね。相談者様の場合、リフォームや旅行にどれくらい使っても良いのか知りたいとのことですが、大切なことは、やりたいことは何かを明確にすることです。
指標などは、あくまでも平均値ですので、自分が実現したいことと隔たりがある可能性がありますので、これからやるべきこと、やってみたいことを書き出し、それを実現するためには、どれくらいの資金が必要になるのかを考えていくと良いでしょう。
たとえばリフォームの場合です。年齢を重ねた場合、バリアフリー化を希望するケースは多いのですが、要支援・要介護の認定を受けているときには、介護保険から最大で20万円の助成金を受けることが可能です。どのような改修が必要かは、身体状況によって違いますので、1回で完璧なリフォームを行うことは難しいのが現状です。
一般的なリフォームの場合は、自分の好きなようにすれば良いのですが、どこまで手を加えるのかによっても金額は異なってきます。リフォーム会社のショールームなどを見学しながら、やりたいリフォームはどれくらいかかるのかを知ることから始めてください。
旅行についても、同じです。たとえば海外旅行をする場合でも、エコノミークラスかビジネスクラスなのかで交通費そのものが大きく変わりますし、宿泊先もホテルのグレードによって変わってきます。また、現地で楽しむ内容によっても必要な費用は変わってきますので、どこへ、どのような旅行をするのかをイメージできなければ、余計にお金を使いすぎてしまったり、思いっきり楽しむことができなくなったりします。
年齢を重ねると収入は限られてしまいます。できるだけ無駄のない支出を心がけていきましょう。