はじめに

将来の生活費から逆算して、使って良い金額を割り出す

実際に、今の支出を参考にしながら、セカンドライフの生活にが、どれくらい必要なのかを考えてみましょう。

預貯金は投資を含めた3,300万円、公的年金額11万円(転職で減った場合を想定)、毎月の生活費20万円の60歳から90歳までも必要な資金を算出します。

公的年金が受け取れる65歳まで働かない場合には、5年間で生活費20万円×12カ月×5年で1,200万円。65歳から90歳までは、生活費20万円×12カ月×25年=6,000万円。収入となる公的年金11万円×12カ月×25年=3,300万円。6,000万円-3,300万円=2,700万円。

1200万円+2700万円>3300万円となり、600万円の赤字になってしまいます。

毎月の生活費を15万円にした場合は、60歳からの5年間の支出は900万円。公的年金受給後の90歳までの生活費は4,500万円。公的年金は3,300万円となり、25年間の支出額は1,200万円です。

その場合、900万円+1,200万円<3,300万円となり、1,200万円、手元に残る計算です。

投資を含めた預貯金は3,300万円のため、必ずしも3,300万円がそのまま残っている訳ではありません。また、固定資産税などもここに計上されていないため、余裕を持って、自由に使って良いお金は、500~800万円程度に留めておくと安心です。

これからの働き方や、やりたいことによっても収入や支出額は変わってきます。これをひとつの目安にして、自分に必要な支出は何かを考えて計画してみてください。頑張ってくださいね。

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