はじめに

華々しいイメージがある芸能界ですが、そこで活躍するタレントの方の年収や家計は、どうなっているのでしょうか?

タレント事務所・松竹芸能の公式YouTubeチャンネルとMONEY PLUSがコラボし、お金に関するさまざまな疑問を掘り下げていく動画企画。今回はフジテレビ『千鳥の鬼レンチャン』で賞金100万円を獲得したお笑い芸人の河邑ミク さんが、事務所の先輩で賞レースの受賞経験もある金子学 さんと一緒に、家計事情について、ファイナンシャルプランナーの井内義典 氏に話を聞きました。

MONEY PLUSでは、動画だけでは伝えきれなかった詳細を、井内 氏に解説していただきます。


世代別の平均の貯金額・年収・家計の収支

──世代ごとで、どれくらい年収や貯金額に差はあるのでしょうか?

井内:給与を受け取って生活している方が多いかと思いますが、国税庁による令和2年分の『民間給与実態統計調査』をもとに年代別の平均給与を見ますと、20代前半の平均は260万円、20代後半の平均は362万円、30代前半の平均は400万円です。

井内:一方、貯蓄額ですが、金融資産保有額について金融広報中央委員会が出している「家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身世帯と2人以上の世帯で大きく異なります。

井内:単身世帯の場合で見てみますと、20代の方の金融資産保有額の平均は179万円となっています。貯蓄をしている人もいる一方で、金融資産のない人が39%もいます。もちろん、20代の人は学生も多いので貯蓄のない人も多いことでしょう。30代の方の平均は606万円になり20代と比べると増えますが、それでも金融資産なしは36.3%もいます。

一方、2人以上の世帯の場合、20代の場合では金融資産保有額の平均は212万円、金融資産なしは37.1%となり、30代の場合、金融資産保有額の平均は752万円で、金融資産なしは22.7%となっています。単身世帯と2人以上の世帯で大きな差があります。家族と暮らしている人ほど貯蓄が多い傾向にあると言えるでしょう。

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