はじめに
7月25日週「相場の値動き」おさらい
7月26日(火)、27日(木)のFOMCでは予想通り0.75%の利上げが決定されました。インフレ抑制に向けて積極的な姿勢は変わらず、今後も利上げを継続する見通しとなったものの、パウエルFRB議長の記者会見では、労働市場の力強さが景気を支えており、景気後退に陥っていないという認識であることが示されたほか、いずれは利上げペースを落とすことになり、政策は会合ごとに設定されるとのことで、金融引き締めのペースが落とされていくという見通しが好感された模様です。
米商務省が7月28日(木)に発表した2022年4-6月期の実質GDP速報値は、住宅投資などの落ち込みから前期比年率換算0.9%減 と、2四半期連続のマイナス成長となりました。2四半期連続のマイナス成長は、テクニカルリセッションといわれ、景気後退と判断される可能性が出てきています。
週末7月29日(金)の日経平均株価は、前日比13円84銭安の2万7801円64銭と小反落。7月22日(金)の日経平均は、前日比111円66銭高の2万7,914円66銭でしたので、週間では113円02銭の下落となりました。
今週は為替市場が大きく動きましたね。先週まで円安進行が続き、21日に138円88銭の高値をつけましたが、135円を割り込んでからは早かったですね……。
7月29日(金)の16時40分現在では一時、1ドル=132円台と6円ほど円高方向に動いています。米長期金利下落やGDPの結果が悪かったことなどが考えられますが、夏休みで値動きが荒くなりがちというのもあるかもしれません。