はじめに
ナンバーレスクレジットカードの3つのデメリット
一方、ナンバーレスクレジットカードのデメリットも大きく2つあります。
ナンバーレスクレジットカードのデメリット1:スマホの操作に慣れる必要がある
ナンバーレスクレジットカードにカード情報が書かれていないことは、セキュリティ面ではメリットですが、裏を返せば使いにくさにつながってしまいます。カード情報を確認したいと思ったとき、そのたびにスマホのアプリや会員メニューなどを立ち上げなければならないのは、少々面倒なものです。
また、万が一ログインのIDやパスワードなどの情報を忘れてしまった場合にも、その間カード情報が確認できなくなってしまいます。普段から利用することでじきに慣れてくるものですが、はじめはとっつきにくさを感じる方もいるかもしれません。
ナンバーレスクレジットカードのデメリット2:スマホのセキュリティ面にも要注意
スマホには、今や自分のさまざまな情報が集まっているものです。そこにナンバーレスクレジットカードの情報まで加わるのですから、スマホのセキュリティ面にもますます気を配る必要があります。
なくしたスマホを悪意のある人が拾い、スマホ内のデジタルカードを悪用することもないとはいえません。また、スマホをなくさかったとしても、スマホ自体がハッキング被害を受けて、カード情報が流出する可能性だってあります。
スマホ自体にロックをかける、IDやパスワードをしっかり管理する、万が一のときの対処法を確認しておくなど、スマホのセキュリティ面には注意をすべきでしょう。
ナンバーレスクレジットカードのデメリット3:保険は付帯していない場合も
先に紹介した三井住友カード(NL)は基本還元率が0.5%ながら、セブンイレブン・ローソン・マクドナルドなどの店舗で利用すると+2%、タッチ決済ならさらに+2.5%のポイント還元が受けられるので、還元率は5%にもなります。また、PayPayカードはスマホ決済のPayPayにチャージできる唯一のクレジットカードですし、Yahoo!ショッピングやLOHACOなどのネットショッピングでは+3%のポイント還元が得られます。
しかし、クレジットカードによくある保険は付帯していない場合もあります。三井住友カード(NL)は旅行保険2000万円(利用付帯)・ショッピング保険なし。PayPayカードは旅行保険・ショッピング保険とも付帯していません。
ナンバーレスクレジットカードのメリット・デメリットから、おすすめの人・おすすめでない人をまとめると、
【ナンバーレスクレジットカードがおすすめの人】
・より安全にクレジットカードを利用したい人
・クレジットカードの利用履歴や明細を見て家計を改善させたい人
・ポイントをよりお得に貯めたい人
【ナンバーレスクレジットカードがおすすめでない人】
・スマホの操作に慣れていない人
・クレジットカードに付帯する保険を活用したい人
となります。
クレジットカードの不正利用が年々増えていること、そのほとんどが番号を盗まれたために起きていることを考えると、対策は必須と考えられます。ナンバーレスクレジットカードはその対策に役立ちますし、お得に使える場面もさまざまあります。
ナンバーレスクレジットカードは、まだ数はそれほど多くありませんが、今後ますます普及していくと考えられます。今のうちからナンバーレスクレジットカードの使い方に慣れていくことをおすすめします。