はじめに

ソフトバンクグループとソフトバンクの関係性

ソフトバンクグループの子会社で有名というと、やはり通信・IT企業のソフトバンク(9434)でしょう。ソフトバンクは2001年にブロードバンド事業に参入、2006年にはモバイル通信事業に参入。日本で初めてiPhoneの販売したのもソフトバンクでした。

日本の通信サービスのリーディング企業の一つであるソフトバンクは、
「コンシューマ事業」「法人事業」「流通事業」「ヤフー・LINE事業」の4つの事業が柱となっています。
親会社のソフトバンクグループが投資会社であるのに対して、事業会社としてきっちり住み分けているといえるでしょう。会社組織で見ると、ソフトバンクグループは会長の孫正義氏が経営する親会社で投資会社であり、子会社がソフトバンクという形です。

ソフトバンクは携帯電話サービスやブロードバンドサービスのほか日本最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」、日本最大級のコミュニケーションサービス「LINE」、日本最大級のキャッシュレス決済サービス「PayPay」を運営しています。

携帯電話サービスは約3,900万ユーザー、「Yahoo! JAPAN」は約8,600万ユーザー、「LINE」は約9,200万ユーザーと日本最大級のプラットフォーム群を持っていることがわかります。事業基盤が強固で大きいことは強みと言えます。例えば2022年6月末で「PayPay」は4,865万人の登録者と加盟店数は374万カ所を超えるなど、さらにユーザーも拡大しているサービスもあります。

ソフトバンクの事業は堅調です。第1四半期連結累計期間でコンシューマ事業は物販等売上やモバイル売上の減少から減収となったものの、法人事業はDX需要増などが寄与、流通事業はサブスクリプションサービスの堅調な増加、ヤフー・LINE事業はコマース売上の増加やLINEの広告関連売上が好調であったことなどからそれぞれ増収となっています。

またソフトバンクグループ全体としてはキャッシュ・フローが潤沢であり、過去最大の赤字でも、今すぐグループ全体の先行きが見通せなくなるようなことはなさそうです。とはいえ、ではビジョンファンド、またソフトバンクグループが今後どうなのかというのが投資家の関心のあるところかと思います。

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