はじめに
高利回り銘柄(1)明和産業
まず1銘柄目は、化学品、機能材料、合成樹脂、建築資材、石油、機械、金属製品などを、国内や海外で手がけている企業、明和産業(8103)です。
化学品事業では特に高付加価値商品の開発を行っており、機能材料事業では電池材料やレアメタル・レアアース、難燃剤、水処理・環境商材などを展開。中国では三菱化学株式会社との合弁でリチウムイオン電池の負極材原料を生産しています。
石油製品事業では国内でENEOSや三菱商事の特約店として、石油製品全般の供給をしているほか、合成樹脂事業、建材事業、金属製品事業など幅広く事業を展開しています。
2022年3月期の配当が大幅増配となったことで、9月15日(木)現在で15%を超える利回りとなっており、日本株ではNo.1の利回りとなりました。
高利回り銘柄(2)商船三井
2銘柄目は、鉄鋼原料、石炭、木材チップなどを運ぶ各種専用船、原油を運ぶタンカー、液化天然ガスを運ぶLNG船、自動車船、さまざまな製品を運ぶコンテナ船など、多彩な分野で時代の要請に応える総合輸送グループ、商船三井(9104)です。
世界最大級の船隊と、130年余の歴史で培った経験と技術でグローバルに展開しています。2022年7月21日に業績予想を修正、2023年3月期は前回予想比で増収・増益となる見通しです。その2023年3月期の業績予想から5期連続での増配を決定しています。
配当利回りが約14%と高水準のほか、株主優待も行っており、保有株式数に応じて客船にっぽん丸のクルーズ優待券や、フェリーサービス共通クーポン券ももらえます。ただ米国がリセッションとなる局面では業績が厳しくなる可能性もあるので、その点はご注意ください。
高利回り銘柄(3)セレスポ
3銘柄目は、全国に拠点を持ち、イベント、プロモーション、スポーツ大会、式典、レクリエーションの企画、制作、会場設営、運営および進行など、セレモニーやスポーツに関わる業務全般を手掛けるイベント制作会社、セレスポ(9625)です。
「イベントを通じて自らを含む周囲の幸福を実現し、笑顔のある明るい社会づくりに貢献する」を経営理念とし、「セレモニーとスポーツ」を略した社名となっております。業種的に新型コロナウイルス感染症の影響を色濃く受けましたが、足元では案件数が増加し、単価も上昇しており、増収となっています。
2022年3月期の予想配当を修正しており、普通配当が23円で特別配当が77円で、合わせると年間配当額は1株あたり100円。利回りは約9.6%となっています。2019年3月権利分をもって優待制度は廃止となっていますが、もしかしたらコロナが落ち着いたら優待復活も期待できるかもしれません。