はじめに
樹木葬のシステムとは
実際に、樹木葬の見学をしてきましたので、その例を出しながら説明をして行きましょう。
見学したのは、高輪のお寺で便利な場所にありました。また神奈川県のあざみ野のお寺も駅から5分という場所にあります。いずれもお寺が運営・管理のもとで、㈱アンカレッジが導入・販売の支援をしている樹木葬のお墓です。
当然ですが、お墓の価格は都内の方が高めで郊外に行くほど安くなります。
そこでは宗旨宗派は問わないで、檀家にもなる必要はありません。1人用、2人用、4人用、ペットと一緒というお墓まで、さまざまなタイプがあります。タイプによって費用も変わってきます。
システムは、たとえば2人用(ご夫婦)のお墓の場合は、契約をして1人目が亡くなり、さらに2人目が亡くなってから13年間は、そのお墓を維持します。そして、13年経つと合祀墓で土に還すという方式です(最長33年間まで延長が可能)。
もちろん永代供養になるので、ずっと維持管理をしてくれます。
樹木葬にかかる費用とはいくらなのか?
やはり気になるのは実際の費用だと思います。
これに関しては、さまざまな霊園があり、お墓のタイプによっても価格が異なりますので、一概にはいえません。
そこで、私が見学に行ったあざみ野の樹木葬の値段を例にして紹介します。
夫婦2人で子どもがいない家庭で、妻は3つ年下です。夫婦型の樹木葬の例です。
夫は平均寿命の81歳で亡くなりました。女性の平均寿命は87歳で亡くなるとします。3歳年下なので、夫が亡くなって約9年後に妻が亡くなったとします。
永代供養料110万円+年間の維持費用9000円×9年+購入時費用(彫刻費用)5万5000円+納骨時費用3万3000円×2回分+(追加彫刻費3万3000円)=約134万円ということになります。
夫婦2人が亡くなったあと費用は、発生しません。