生活

お金のプロに聞く 節約のために食費を削ってはダメな理由

それでもお小遣いはしっかり確保

私たちは日頃から家計の「節約」というと、水道や電気をこまめに停止したり、食費を削ったりすることが真っ先に頭に浮かぶものです。しかし、ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんは、“食費を削る節約は失敗する”といいます。「節約=食費を抑えればいい」という考え方に陥りがちな私たちにとって、この考え方は少し新鮮に感じますよね。そのからくりを飯村さんに教えていただきました。


一番削ってはいけないのは「食費」

「私は、家計をやりくりしながら貯金をする際に、最も削ってはいけないのが食費だと思っています。確かに食費はおやつを断つなどして切り詰めやすいですが、反面、切り詰めようとするうちに必要なものまでカットしてしまいがちです。そうなると個人や家族の幸せに悪影響を及ぼしてしまいます」と飯村さんは言います。

確かに、食費を節約することばかりに注力すると、食卓には彩りがなくなり、豆腐、もやし、白菜、白米などばかりになって真っ白になることもあります。母親は必死に節約をしているものの、家族はいい思いをせず、結局息子が買い食いに走るといったケースも実際にあったそうです。

「お金のために無理をしてパンやヨーグルトだけのランチにしているビジネスマンの方もいます。しかしこういう方に限って、お菓子などの間食をしてしまっているものです。結局無理をしているので、どこかで穴埋めしたり、ストレスを解消したりする必要が出てきてしまうのです」

貯まる人は3食きっちり食べている

飯村さんによると、むしろ貯金が上手い人ほど、3食しっかり食べているのだそうです。

「穴埋めをするために栄養バランスのよくないお菓子を食べるなどして体調を崩してしまっては元も子もありません。それであれば、はじめから毎日3食、栄養のあるものをしっかり食べるようにしていれば心も体も満たされ、健康に過ごせます」

3度の食事を減らすことは、結局、別のところで補うことになり、不健康につながってしまうというわけです。しかし飯村さんは、食べ過ぎも貯金にはマイナスだといいます。

「もちろん、食べ過ぎは食費の使いすぎになりますが、健康にもよくありません。また江戸時代に活躍した観相家の水野南北の言葉に『食を慎む人が、財を成す』というものがあります。これは腹八分目にして食べ過ぎないことでお金が舞い込むということを表しています。つまり貯金のためには食事を減らしすぎず、食べ過ぎないことがポイントといえそうです」

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