はじめに

ドル建て保険に加入するなら一括払いではなく、ドルコスト平均法で

ドル建て保険は円建てよりも保険料が割安、とお伝えしましたが、その金額は為替レートの影響を受けます。

たとえば、月払い保険料が100ドルの場合、1ドル100円であれば1万円ですむところ、円安になって1ドル140円なら1万4000円払わなくてはなりません。

つまり、円安の場合、払い込む保険料は高くなります。しかし、受取る保険金などは増加します。

逆に、円高なら払い込む保険料が安くなるので、少ない日本円で大きな保障を持つことができます。一方で受取る保険金などは減少してしまいます。

ですから、為替相場の影響を大きく受ける一時払いは、円安の今はあまりおすすめできません。為替リスクをおさえるなら、「ドルコスト平均法」がいいでしょう。

ドルコスト平均法とは、定期的に日本円で同じ金額ずつ買う方法で、高いときには少なく、安いときには多く買うことができます。月払いなどにすると、ドルコスト平均法の効果で、長期運用することで保険料の平均額を実質的に下げる効果が期待できます。

契約時に円安であっても円高であっても為替相場の影響は少ないといえるでしょう。

ドル建て保険にすでに加入している場合は、円安の今どうする?

では、すでに加入している場合はどのようにしたらいいのでしょうか。

解約返戻金をチェック

円安だからといって慌てて保険を解約する前に、まずは解約返戻金がいくらになっているのかチェックしましょう。加入してからの期間によっては、解約返戻金が払込保険料よりも高くなっている可能性があります。

為替動向は流動的で、今後の円高局面に備えていったん利益を確定するのも選択肢のひとつでしょう。

ドルで受け取る、ドルで据え置く

保険商品によっては、解約返戻金や保険金を日本円ではなくドルのまま受取ることができるものもあります。また、満期になってもすぐに受け取らず据え置きができる保険もあります。

しばらく様子を見たいという場合は、ドル資産のままおいておくのも一案です。

ドル建て保険ならではのリスクに注意しつつ、運用益を確保できるよう情報収集していきましょう。

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