はじめに

ナチュラルクリーニングで人気の重曹。調理にも使うもので安全だから(注)と家の中のあらゆる場所の掃除に使っている人も多いでしょう。しかし、じつは重曹にも使わないほうがいい場所やものがあるのです。今回はそんな重曹のNGな使い方についてご紹介します。


そもそも重曹が使える場所や汚れは?

汚れは大きくわけて酸性の汚れとアルカリ性の汚れに分けることができます。酸性の汚れはアルカリ性のものを使って落とすのが効果的で、アルカリ性の汚れには酸性のものを使って落とすのが効果的です。

酸性の汚れで使えるのが、アルカリ性の重曹。アルカリ性のものは他に、セスキ炭酸ソーダ、過酸化ナトリウム(酸素系漂白剤)などがあります。アルカリ性の強さは、

重曹<セスキ炭酸ソーダ<過酸化ナトリウム(酸素系漂白剤)の順です。

汚れ具合によって、重曹、セスキ炭酸ソーダ、過酸化ナトリウム(酸素系漂白剤)を使い分けていくのが効果的です。

では、酸素系の汚れにはどのようなものがあるでしょうか。台所の油汚れや、衣類の皮脂汚れ、手あかなどが挙げられます。家の中で柱や壁、床についた黒ずみ汚れも皮脂が原因になっているものが多いので、基本的には重曹で掃除するとよいでしょう。

しかしここで、今回のテーマである重曹を使うのは向いていない場所があるのです。

畳の掃除に重曹はNG

畳掃除に重曹を使うのはNGです。畳のい草が重曹で反応し黄色く変色してしまうのです。一度変色してしまった畳はほぼ元に戻らないと思っていいほどなので、畳掃除には重曹は避けましょう。

アルミや銅製品に重曹はNG

アルミや銅製品にも重曹を使うのはNGです。身近なところにあるアルミや銅製品のひとつといえば「鍋」。「鍋のコゲ落としには重曹」と思われがちですが、アルミや銅は重曹と反応して黒ずんでしまいます。重曹でできてしまった黒ずみは元には戻らないので注意してください。

最近ではキッチン排水口のゴミ受けやトラップなどで銅製のものも増えています。排水口のぬめりに重曹を使いたくなりますが、銅製のものを使っている場合は避けましょう。

漆製品に重曹はNG

キッチンで漆の器を使っている家庭は要注意です。重曹は小さな粒ですが研磨作用があり、デリケートな漆器は傷がついてしまいます。

表面加工されていないフローリングに重曹はNG

フローリングといっても様々な種類がありますが、表面加工されていない無垢材の床には重曹を使わないようにしましょう。重曹を使うと傷がついたり、黒ずんでしまったりします。

ジュートが使われているバッグに重曹はNG

最近流行りのジュートバッグも重曹を使ってはいけません。バッグなので少し汚れたら重曹で拭きたくなりますが、畳と同じくジュートに重曹を使うと黄色っぽく変色してしまいます。

用途を間違えなければ多くのシーンで使える重曹。今回紹介したような「重曹が使えない場所」をぜひ覚えておいて、うまく活用してください。


(注)調理に使う重曹は調理用のものに限ります。近年は掃除用(暮らし用)の重曹も出ていますが、これらは調理に使えません。

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