はじめに
お金の使い道の不明点を洗い出して
支出の内容を拝見したところ、毎月の手取り収入が43万円、毎月の支出が27万円とあるのに対し、毎月の貯蓄は3万円ですので、使い道が不明な金額が13万円あります。奨学金の返済金など記載がない支出もありますが、返済以外にはどのような使い方をされていますか?その使い道についても、ぜひ一度ご夫婦で書きだしてみてください。
投資総額が100万円あるので、iDeCoやつみたてNISAなどでの積立投資をされているのかも知れません。もし積立投資をしているのであれば、今は積立額を減らして、できるだけ現預金の割合を増やすことを優先しましょう。なぜなら、近いうちにお金を使う予定があることと、必要予備資金の貯金ができていないからです。
近いうちに使うお金、出産関連費用はいくら必要?
これから出産も控えており、出産費用や育児グッズにもお金がかかります。出産費用の多くは、健康保険からもらえる出産育児一時金(1児につき42万円)でまかなえますが、ベビーカーやチャイルドシートなどベビーグッズを、レンタルなどを活用して費用を抑えたとしても、10~15万円程度はかかると思われます。また出産するまでに、切迫早産などで入院費用がかかる可能性もありますし、里帰り出産をする予定であれば交通費もかかるかもしれません。50万円あれば足りる可能性も高いですが、預貯金をもう少し増やしておけると安心でしょう。
必要予備資金を準備しましょう
必要予備資金とは、何かあった時に半年から1年間は収入がなくても生活できるよう、準備しておきたいお金のことです。ご相談者の場合、お小遣いを除いた毎月の支出が25万円ですので、半年分から1年間分、すなわち150~300万円が必要予備資金として準備したい金額の目安です。必要予備資金はできれば預貯金が良いですが、すぐに売却してもよいのであれば、株式などの投資資金として持っていても問題はありません。ただし必要になった時に相場が悪く下がってしまっている時は売却したくなくなるものです。すぐに現金化できる方法で持っておきましょう。