はじめに

今後の貯蓄プランはどうなる?

それではどのように貯蓄をしていくと良いでしょうか。1年後(お子様が生まれて10カ月後くらい)に、生活費の半年分である150万円を預貯金で作る方法を考えます。

今は毎月の貯蓄が3万円、ボーナスからの貯蓄が年50万円と、貯められている金額は年間86万円。このスピードを少し上げたいですね。

しかもパートナーが産休に入ると収入は下がってしまいます。ご夫婦それぞれの手取り収入がわからないため、仮にご夫婦の手取り収入が同額として、考え方をお伝えします。

【試算条件】
◆世帯の手取り収入
 現在:毎月43万円 ボーナス120万円
 産休後:毎月36万円 ボーナス120万円
(※)税金や社会保険料等については概算にて試算。産休・育休中の妻のボーナスは、社会保険料免除となるため増額する可能性あり 

◆貯蓄目標:1年後150万円
現在の貯蓄が50万円ありますが、出産時になくなることを想定して、1年間で150万円の貯蓄を目指します。

・毎月の生活費:27万円
・毎月の奨学金返済:(a)万円
・積立投資?:(b)万円
・他の使い道:(c)万円
・貯蓄:(d)万円

現在は(a)+(b)+(c)+(d)が16万円ですが、産休後は9万円くらいになってしまいます。これを基に(d)の毎月の貯蓄額をいくらにすれば良いか、考えてみましょう。

【150万円貯めるための必要積立額】

プランA:ボーナスからの貯蓄90万円、毎月の貯蓄5万円
プランB:ボーナスからの貯蓄60万円、毎月の貯蓄7万5,000円
プランC:ボーナスからの貯蓄48万円、毎月の貯蓄8万5,000円

現在は、ボーナスのうち50万円を貯蓄されていますので、プランCに近い状態です。1年後に150万円貯めるためには、8万5,000円の積み立てが必要となりますね。しかし、奥様が産休に入られてからは、世帯の手取りが約7万円減る計算ですので、8万5,000円の積み立ては現実的でないでしょう。そこで、ボーナスから貯蓄する金額を増やしたプランAが選択肢となります。奨学金返済が4万円以内であれば、計算上は産休に入ってからも5万円の積み立ては可能です。

積立投資をされているか不明ですが、(b)と(c)の使途不明金と向き合って、今より2万円多く貯蓄できるように工夫してみてください。

見直せるとしたら保険料

支出を拝見すると、目立って高すぎる費目はありません。強いて言えば月2万3,000円かかっている保険料が気になります。自動車保険や火災保険、地震保険以外の保険とすると、見直せる余地があるように思います。老後資金などのために終身保険など貯蓄型保険に入っているのであれば、まずは手元資金を増やすために、保障を減らして保険料減額を担当者に相談されると良いでしょう。また、医療保険などに過剰に加入していないかもチェックしてみてください。

お子様が生まれたら、今度は教育費の貯蓄もする必要があります。今のうちに、貯蓄できる家計にしておくと安心ですね。安心してパートナーが出産に臨めるよう、ご夫婦一緒にお金の使い道を整理し、貯蓄計画を立ててみてくださいね。

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